新科目「現代美術」を新設へ 「美術」は廃止


有識者で作る文化政策会議は27日、義務教育に新科目「現代美術」を設ける提言書をまとめた。28日にも文科省へ提出する。

提言は「多様化するアートシーンを『美術』という枠組みで測ることはナンセンス」と現状の問題点を指摘。新科目によって「表現力に優れ、生きる活力にあふれた文化的若者を育成」することが狙い。

「現代美術」のカリキュラムでは20世紀以降の美術が対象。小便器にサインを入れたり、動物を真っ二つにしてホルマリンに漬けるほか、「やってるやってる!」とジミー大西さんを真似て動き回るといった実践的な内容を重視するという。

一方の「美術」は、かねてより市民団体が「ダビデ像やビーナス像が裸なのは教育上いかがなものか」と指摘してきたことを踏まえ廃止する。その上で、将来的には「現代美術」と「美術」の内容と統合した「アート」として復活させる方針だ。

会議に出席した村上誠さん(現代美術作家連盟会長)は、「現代美術はわからないと言われるが、わからないからといって放置するのはよくない。わかる人が出てこないと我々もビジネスにならない」と話し、経済的な影響に期待感を示している。

この提言とは別に、文科省では美術など専門教科の授業日数について4割削減することを決めた。