ひらがな「ぬ」を廃止へ 使用率低下で決断

ひらがな「ぬ」を廃止へ 使用率低下で決断


画像=「ぬ」(モザイク処理しています)

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国語政策会議は28日、ひらがなの「ぬ」を廃止する方針を決めた。使用率が低下していることが要因で、「使用しないよう呼びかけていく」という。

同会議によると、「ぬ」を使った文章や固有名詞の利用率は年々低下。70年代には50%だったが、90年代には20%を割り込み、00年代に入ってからは5%以下で推移している。

毎年調査される「好きなひらがなランキング」でも20年連続トップ49圏外。「しりとりでも何か使いづらい」「形が卑猥で子どもに見せたくない」といった声が多く聞かれるなど、「日本人の『ぬ』離れ」が深刻だ。こうした状況を受け、同会議では「『ぬ』が無くてもやっていける」と判断した。

今後、「ぬるぬる」は「めるめる」、「ぬきさしならない」は「のっぴきならない」、「さぬきうどん」は「香川県民の主食」または「さなぉきうどん」、「ぬあでぃぶー」は「モーリタニア西部の港湾都市」など書き換え・言い換えを全国民に要請する。議論は「ぬーど」の取り扱いで紛糾する一幕もあったというが、「裸」で統一することで一致した。

議長を務めた沼津吾郎氏(沼田産業大学文学部教授)は、「『ぬ』の廃止は長年の課題で、解決したことは喜ばしい」とした上で、「ぬか喜びにならないように言い換えを徹底する事が大事だ」と総括。その直後に「あてが外れて、後でがっかりするような一時の喜びにならないように言い換えを徹底する事が大事だ」とコメントし直した。

将来的には発音が似ている「を」を「お」に言い換える構想もあり、実現すれば頭の悪そうな文章お読むことになりそうだ。