絵日記コンクール大賞決まる ロケット発射をいきいき描写


日本宿題協議会は12日、「全国夏休み絵日記コンクール」の受賞作品を発表し、大分県岡田市の小学5年生、山田超硬(だいやもんど)君(10)が大賞に輝いた。今回で68回を数える同コンクールには、今年も全国の小中学校から5000万点を超す応募があった。

大賞に選ばれた超硬君の絵日記は、「すごいぞ!イプシロンロケットの発射」。8月27日に鹿児島県で行われた新型ロケット発射実験がテーマとなっている。超硬君が実験場へ行き、実際に取材した。

「実 験場では、みんな緊張しているようでした」「3、2、1…僕も心の中でカウントダウンして、0になった!と思った瞬間、ロケットがすごい音といっしょに飛 んでいきました」「青空は実験の成功をよろこんでいるみたいでした」という臨場感ある文章とともに、勢いよく飛んでいくロケットを生き生きと描いている。

受賞の理由について選考委員の1人は、「実験成功を素直な視点でのびのびと表現し、わかりやすい。自分の目で見て感じた想いがしっかり伝わる」と評価。表現力のさらなる成長に期待を寄せる。

超 硬君は小学校を通じて「絵日記の宿題をギリギリまでやってなかったけど、ニュースでロケットがどうこう言っていた。インターネットはこういうときに役立 つ」と意味深なコメントを出し、受賞の喜びを噛みしめた。JAXA(宇宙開発機構)は「これだけ書くのは、逆にすごい」としている。