富山の観光客急増 富士山の世界遺産登録で
富山県観光研究所は5日、今年上半期に県内へ観光で訪れた人に関するデータを公表し、前年同時期と比べて大きく増えていることを明らかにした。
このデータは、観光研究所が今年1月から7月に国内外から訪れた観光客の数を調査したもの。4月までは例年並みだったが、5月からは大幅に増え、7月までに100万人を超えた。
観光客への「観光に来た理由アンケート」によると、「富士山が世界遺産に登録されたので見たいと思った」「I Love Mt.Fuji & Geisya」などの回答が前年比の100%増。観光客の多くが富士山(静岡県、山梨県)の所在地を富山県と誤認した可能性が指摘されている。
富山と富士山が1文字違いであるため勘違いする人はこれまでも数%確認されているが、富士山が世界遺産に登録されたことを受けて急増したと見られる。海外で発行される旅行ガイドにも富山と富士山が混同されているものもあるという。
観光研究所の山田所長は「富山には銭湯の壁に富士山がある程度だが、それ以外にも魅力はたくさんある」とし、「雄大な立山連峰もあるので、これをきっかけに富山のことを好きになってほしい」と”世界遺産効果”に期待を寄せる。
地域振興とゆるキャラに詳しい熊本市立大学の大山薫堂教授
「富山と富士山、このギャップがストーリーの源泉なのでは。コモデティ化する地域とゆるキャラ業界でギャップを生かす方法をデザインしていくべき。くまもんの二匹目、三匹目のドジョウを狙って行きましょう。まだまだゆるキャラは稼げます」