麦茶ボトルに麺つゆ入れて出荷 メーカーが謝罪


北海道の食品メーカー・くっしゃろ食品は28日、麦茶のペットボトルに誤って麺つゆを入れて出荷していたと発表し、謝罪した。健康被害は認められていないことから自主回収は行わない。

問題の商品は「憲法九条麦茶500ml」で、6月から7月にかけて製造された8万本。スーパーやコンビニ、自販機用として全国へ出荷されているが、麦茶と麺つゆの色がよく似ているため、ボトルを見ただけでは判断が難しいとしている。

商品を購入した客から「中身が麺つゆではないか」「かつお出汁の風味がする」「素材の味が台無しだ」との苦情が寄せられたことから調査した結果、麺つゆの生産ラインに麦茶のペットボトルがセットされていたことが判明。麦茶のボトルに「かつお節からとった本格麺つゆ」をたっぷりと注いでしまったという。

麦茶だと思って麺つゆを一気飲みした男性(35)は、「炎天下をジョギングした直後にコンビニで買った麦茶だったので、一刻も早く飲みたかった。まさか麺つゆだと思わず一気にいってしまった」とその時の様子を説明する。

くっしゃろ食品は「おっちょこちょいなご家庭ではよくあることだし、飲んで害になるものでもない。消費者の皆さんには、買った麦茶の中身が麺つゆかもしれないというスリルを楽しんでほしい」と話し、自主回収は行わない方針だ。