イナゴ佃煮、虫混入で自主回収 消費者が指摘

イナゴ佃煮、虫混入で自主回収 消費者が指摘


写真=佃煮に加工されるコバネイナゴ(参考)

写真=佃煮に加工されるコバネイナゴ(参考)

食品メーカー「信州インセクト食品」(長野市)は8日、自社で製造販売する佃煮「美味しい!極上イナゴ佃煮」に虫の混入が判明したとして、約10万食を自主回収すると発表した。「混入した虫に毒性はなく、現在までに健康被害は報告されていない」(広報室)という。

対象となるのは、先月製造され全国のスーパーやコンビニへ出荷された約10万食。同社にとって初の長野県外展開とあって大量に用意したというが、すべて回収する方針だ。

広報室によると、先月下旬、都内で購入した消費者から「中に虫が入っていた」と連絡があり発覚。社内調査の結果、すべての商品に「コバネイナゴ」という虫が甘辛く煮詰められた状態で混入していた。出荷時に検査を担当した社員は「イナゴ佃煮としては特に異常はなかったはず」と話しているいう。

また、以前販売した「蜂の子ご飯パック」についても「幼虫みたいなのがたくさん入っている」との指摘があるといい、続けて自主回収を予定している。

混入原因は調査中としながらも、「イナゴの佃煮に対してこのような意見は想定していなかった。生産体制を見直して虫の入っていないイナゴ佃煮の製造を徹底する」という。