「体育の日は文系差別」 祝日の撤廃求め大学生団体がデモ


文系の大学生で作る「日本文系学部学生評議会」は8日、政府に対し体育の日の撤廃を求める集団デモ活動を行った。参加者は「体育の日は文系差別!」「アカハラだ!」などとシュプレヒコールをあげ、高田馬場駅前周辺を練り歩いた。

主 催者は、「日本文系学部評議会」の代表を務める木村翔平さん(23、皁稲田大学商学部4年)だ。「体育の日は全国でスポーツイベントが多く開催され、体育 会系ばかりに注目が集まる。文系学生はサーフィンか遊び程度のフットサルしかやってないし、肩身が狭い」と日頃から感じていたといい、「これはいわゆる文 系差別、アカデミックハラスメントなのではないか」と考えてデモを企画したという。
自身のSNSを活用して参加者を募り、フォロワー2000人を超えるツイッターやmixi、「いいね!」が平均100個付くというフェイスブックで呼びかけてきた。その甲斐あって参加者は30人を超え、「意識の高い学生ばかりで頼もしい」(木村さん)と話す。

青山学院大学社会情報学部2年の吉田孝明さん(21)は、「最近、就職活動がうまくいかなくって。むしゃくしゃして飲み歩いてたんですが、mixiで面白そうなイベントがあるって知って今日は来ました」と、デモの社会的意義について熱く訴える様子が印象的だった。

参加者の中には飲酒して嘔吐する学生も見られたが、会場となった高田馬場駅前では大きな混乱はなく、デモは予定通り30分で終了。その後、参加者は打ち上げのためワタミへ移動したため「文化の日もあるが、それについてはどう思うか」という本紙記者の質問は遮られた。

デモを間近で見ていた学生からは、「デモをする暇があるなら実験をした方がいい」(慶応大学理工学部の学生)、「作品制作をしたほうがいい」(武蔵野美術大学造形学部の学生)、「体を鍛えた方がいい」(日本体育大学の学生)などの意見が聞かれた。