24時まで舞踏会ダメ 「反社会童話」改訂へ
未就学児教育協会は12日、教育上不適切と判断した童話について内容を改訂して教える方針を決めた。幼稚園などで教材とする際は「社会の模範になるストーリー」に変えて指導するという。
山田理事長は「童話は古い倫理観の象徴」と説明。「現代の考え方に合わない部分は変えていくのが筋というもの」と語った。
青少年の非行が深刻化する中、ダンスクラブで深夜まで遊んでいた中学生が一斉に補導されたのは記憶に新しい。事態を重く見た同協会では「幼年教育の強化」をスローガンに未就学児向けの絵本について見直しを進めたところ、一部の童話に「反社会性」が含まれることがわかった。
こうした「反社会童話」で特に問題となったのは「シンデレラ」の舞踏会シーン。「日付が変わる時間帯までダンスパーティーで踊り狂って不純異性交遊に耽るとは言語道断」と判断したという。改訂後は「24時まで宮殿で舞踏会」を「14時まで高尾山で森林浴」に修正する。
また、「桃太郎」でお婆さんが流れてきた桃を持ち帰るシーンは拾得物横領罪に抵触する可能性があることから、「通販で買った桃の種を丹精込めて育てたところ美味しそうな桃が獲れ、これを鬼にプレゼントしたら街に平和が訪れた」というストーリーにする。桃太郎は登場しない。