「デジタル書写」を新教科に コピペを指導へ
有識者で作る文化政策会議は7日、義務教育にタブレット端末を用いた「デジタル書写」を新設する提言をまとめた。「デジタルネイティブの推進と強化」が狙いで、2020年度の導入を目指す。
「デジタル書写」は、タブレット端末によってコピー(複製)&ペースト(貼付)を学ぶ。 ウィンドウズのコントロール+C/コントロール+Vや、MacのコマンドC/コマンドV、アンドロイドやアイフォンの画面キャプチャなどを実習するという。
また、ツイッターでブロックされない引用リツイートの技術、ウィキペディアから文章をコピペする際に内容を生かしつつ微妙にニュアンスを変える技術など、インターネットと引用に関する幅広い知識を実践で学ぶ。
同会議の出席者は、「昨今はコピペがパクリと批判されることもあり、正しいコピペ技術の教育が急務となっている」と説明。「人類は数千年にわたって筆を使い、すでに学び尽くした。冬休みの宿題として『書き初め』の代わりに『コピペ初め』をする日も遠くないだろう」としている。
筆や鉛筆を用いる従来の「書写」は「アナログ書写」と名を変え、選択科目として存続する方針。しかし「漢字の書き取り」といった定番の宿題との棲み分けが難しいとの批判も出ており、「アナログ書写」は2020年までに廃止される見込みだという。