「就活学部」を新設 神奈川福祉文化国際大学


写真=神奈川福祉文化国際大学

写真=神奈川福祉文化国際大学

神奈川福祉文化国際大学(厚木市)は6日、来年度から「就活学部」を新設することを明らかにした。一年生から就職活動のノウハウを実践的に学べる日本唯一の学部として注目を集めそうだ。

新設する学部の正式名称は「就職活動学部」。1、2年生で履歴書の書き方や面接の方法、話題となっている「ブラック企業」の見分け方など「基本的なテクニック」を学ぶ。その後、3年生になると学生の志望企業に応じて「広告代理店学科」「IT学科」などに進むが、「マスコミ学科」では「フジテレビコース」「日テレコース」などさらに細かくコースに分かれる場合もあるという。卒業までに就職が決まらない学生は、無条件で大学院に進級させる。

大谷俊夫学長は、「高い学費を払って大学まで行っても、就職できずに卒業して、部屋にこもってインターネットをしていては意味がない」と述べ、新設の理由を「これからの時代はキャリアデザインが重要。大学は就職予備校に特化していくべき」と説明する。

昨年、同大では「就活学部」の前身となる「就活学科」を経営学部に設置。98名の学生が所属し、内定率は100%を達成している。卒業生で、健康食品販売企業へ 就職した山田健次郎さん(25)は「大学で就活を学んだことは一生の財産。夢は就職活動のプロ」と笑顔で振り返る。残りの97名は神奈川福祉文化国際大学とその関連校に事務員として就職したという。

また、同大は先月「就職活動に有利ではないと考えられる学部」(入試広報課)の削減を決め、文学部や生物 学部の募集停止を発表したばかり。今後は就活学部の充実を目指し、発展的カリキュラムとして「王将式精神教育概説」「学生時代に 打ち込めるアルバイト演習」などを追加する。