お化けの学校、入学説明会を初開催


「お化けの学校」(東京都)は1日、初の入学説明会を調布市の墓場キャンパスで開催した。学校への理解を深めてもらうのが狙いで、丑三つ時にも関わらず全国から11人が参加して熱心に耳を傾けていた。

近年はLED照明の普及などにより、日本人の「怪談離れ」が深刻。同校を志願するお化けも減少傾向にあり、入試担当者は「最近はこの世界も就職難。やはり卒業後の進路を心配して入学をためらうケースは多い」と話す。

こ うした状況を受け、同校は人間の志願者募集を強化する方針。説明会では人間の卒業生の進路実績を重点的に説明した。「お化けの学校というと人間は対象外と 思われがちだが、そうではない。不思議なものに興味があったり、お化けや妖怪を学問的に研究したい人間は大歓迎」(入試担当者)だという。

また、妖怪学や民俗学、化け学などのカリキュラムのほか、運動会といった学校行事も紹介した。同校には試験も何にも無いため、志願者は全員が入学可能。2回目の説明会は、本格的なお化けシーズンとなる8月の予定している。

お化けの学校文学部・京極教授の話
「お化けや妖怪の怪異よりも怖いのは人間なのだから、我こそはという人はどんどん入学してほしい」