冷凍庫が寒すぎて健康被害 中に入った大学生がコンビニ提訴


冷凍庫に入ったため風邪を引き、就職活動などを辞退せざるを得なかったとして、千葉県の大学生(24)が12日、コンビニに対して損害賠償を求める訴えを千葉地裁に起こした。

訴状によるとこの大学生は今年7月20日、退屈だったことからバイト先のコンビニ「オハヨーマート」(駒野市)のアイス用冷凍庫に入り、その様子を撮影してツイッターに掲載した。

冷凍庫に入っていた時間は5分程度だったが、「直後から悪寒がしてやる気がなくなった」ことからバイトを自主判断で早退。その後も体調は回復せず、卒業単位の取得がかかった期末試験や、予定されていた就職面接を辞退せざるを得なくなったという。

10日後、風邪の診断書を持ってバイト先に説明を求めたが、10日間の無断欠勤を理由に解雇を言い渡され「将来の可能性、夢実現への足がかりを失った。自分探しをするための世界一周卒業旅行の資金も稼げない」ことから提訴に踏み切った。

大学生は「冷凍庫はマイナス20度に設定されており、寒すぎる。店側の管理が不十分ではないか」と話し、一連の経過をツイッターで報告。冷凍庫に入ってダブルピースでエビぞりする写真は1万リツイートされるなど拡散している。

提訴について「オハヨーマート」は、「ゆとりもここまで来たかと正直、驚いている。冷凍庫のアイス入れ替えにかかった費用や、クリーニング費用の損害賠償を検討している」とコメントした。