世論調査「自分につけたい名字」発表


保険会社AFLOOKが行った世論調査「自分につけたい名字」の結果が今日、発表された。この調査は、昨年11月から今年1月に掛けて、全国から無作為に抽出された10〜90歳の男女6000人に行ったかなり大規模なもの。今年、初めて実施された。

結果は、1位「佐藤」、2位は「鈴木」、3位には「綾小路」。人口が多いいわゆる「大姓」が、自分の名字を回答した結果、世帯数の多い順に並ぶ傾向となったようだ。

1位に輝いた佐藤姓は、全国に約47万世帯が存在している日本で一番多い名字として有名。唯一、票数が大台の1000票を超えた。

2位の鈴木姓は約42万世帯が存在し、全国2位の多さで票数は約730票を集めた。県内別に見れば、鈴木姓が最も多い静岡県では1位だった。

3位に食い込んだ綾小路姓は、全国に11世帯と少ないながらも「公家っぽいイメージ」(24歳女性)、「身分高そう」(41歳男性)などの理由で約600票だった。

今回の調査をAFLOOK側は「人間が生まれながらに決まっている、数少ない規定の一つが名字。変えられないものに対する欲求を分析することで、社会が見える」と言う。これを毎年行う予定だが、人数の多い名字に票が集まったことにへの対策が必要だと言える。

トップ10には入らなかったものの、票を集めたものとしては小泉」「松井」「ぺ」「明石家」など世相を反映した結果だった。少数派として目立ったものは「リチャード」だった。

結果を問わず多かった”選んだ理由”は「自分の名字で慣れている」「好きだから」「響きがいい」「かっこいい」「偉い人だから」などで、愛着感や憧れなどを挙げる人が多かった。

日本は、アメリカについで世界で2番目に名字が多い国家。数十万種以上存在すると言われる日本の名字研究に関する新たな資料として、専門家からは高い評価を得ていると言う。