大浜原発でカレーの匂い漏れる騒ぎ


静岡県にある大浜原発第三棟職員食堂付近から6日、「カレーの匂いがする」との通報があり、警察と消防、陸上自衛隊が出動する事態となった。

午後6時頃、大浜原発の近隣住民ら11人が地元警察に「強い食欲刺激臭」と「耐えがたい空腹」を訴え、うち3人が病院の食堂へ運ばれた。こうした通報を受け、通報5分後には警察と消防が出動。匂いの方向から大浜原発職員食堂が原因と判明した。なお、3人は現在回復しており「満腹」だという。

「辛 口カレーの可能性が高く、生半可な辛口に慣れている一般市民には刺激が強い」(消防)ことを想定して、近隣住民7世帯16人は避難の措置が取られた。また、陸上自 衛隊特別対策部隊から栄養士が駆け付け、警官隊と共にカレーを「安全に食処理」することに成功。通報から約1時間後の午後7時には事態は収束し、避難も解 除された。

その後の調べによると、原因となったカレーは昨日から用意されたもので、管理職員の引き継ぎがうまくいかなかったことによる人為的ミスと判明。食堂内部には強烈なカレー臭が充満していたという。

大 浜原発を管轄する東海電力は、「誠に遺憾であり、再発防止を徹底する。カレーライスは即時に食堂メニューから削除した」としたが、漫画家のやくみつるさん は「メニューにライスカレーがまだ残っている状態では、体質改善とは到底言い難い。ハヤシライスもまだ掲載されているし、本当に反省しているのか」と指摘 した。
警察と消防は、「美味しかったが、紛らわしい通報は避けてほしい」としている。