「ソース二度漬け禁止条例」違反で観光客を逮捕 大阪
大阪府西大阪署は25日、串カツをソースに二度漬けしたとして、観光客の男(札幌市、27)を二度漬け禁止条例違反の疑いで逮捕した。調べに対し男は「間違えて落としただけ」と容疑を否認している。
容疑は25日午後1時ごろ、大阪新世界の串カツ店で、串カツ(豚・2本220円)をソースに二度漬けした疑い。発見した店側が110番し、駆けつけた警察官によって現行犯逮捕された。その際、男が抵抗したため近くにあった粉物の袋が破れ、飛び散った小麦粉で辺りは一時騒然となった。
同署によると、昨年末に成立した二度漬け禁止条例違反による逮捕者はこれまでに37人。そのすべてが観光客で、捜査関係者は「二度漬けは絶対に許されない非人道的な行為。大阪人はDNAレベルで刷り込まれているが、観光客も肝に銘じてほしい」と話す。
条例違反者には最大で禁固50年が科せられるが、執行猶予となった場合も「大阪ナイズ」するための教育が施される。上下ヒョウ柄・パンチパーマでの生活、ゲームソフト「さんまの名探偵」の100周連続プレイ、新喜劇の暗唱、阪神タイガースの全試合観戦などが義務付けられるているが、多くの受刑者は粉物だけの食生活で体調を崩すという。
事件報道を聞いた付近在住の女性(62)は「二度漬け?知らんわそんなん。それよりアンタ、このズボンいくらやったと思う?1000円なわけあらへんやろ、50円やで!50円!安すぎやろ?」と不安げな表情で話し、治安の悪化を懸念していた。