ボジョレー・ヌーボーを解禁前に販売 会社社長を逮捕


写真=押収されたボジョレー・ヌーボー

写真=押収されたボジョレー・ヌーボー

解禁前にボジョレー・ヌーボーを販売したとして、坂井署は15日、ワイン輸入代理店「フレンチ・シャトー」社長、城宏行容疑者(53)を独占禁止法違反などの疑いで逮捕した。

逮捕容疑は今月14日、同社がフランスから輸入したボジョレー・ヌーボーを違法に販売した疑い。17人に750ミリリットル瓶などを販売し、およそ3万円の売り上げを手にしていた。

今年の解禁日は11月15日で、フランス政府が定めたフランスワイン法で規定されている。同法に日本国内での法的拘束力は無いが、同課では解禁前の販売で独占的な利益を不当に得ていたと判断した。

15日早朝に行われた会社事務所の家宅捜索では、在庫のボジョレー・ヌーボーを大量に押収。「本物のボジョレー・ヌーボーかどうか、味を確認する必要がある」(捜査関係者)として、捜査員が持ち帰って分析する。

ワインに詳しい、ソムリエの田崎源五郎さんは「今年は数十年熟成したような良質な高級ボジョレーが手に入るので、消費者は解禁日イベントでたくさん買ってほしい」と話している。