「無修正モザイク」所持の男を逮捕 東京
無修正のモザイクを所持していたとして、千駄木署は3日、吉祥寺市の自称デザイナー・桂田慶和容疑者(31)を都不健全物取締条例違反の疑いで逮捕した。調べに対し大筋で容疑を認めているという。
調べによると桂田容疑者は2日午後2時頃、修正されていないモザイクが掲載された書籍を所持。公園のベンチに座り、不特定の人に見える状況で閲覧した疑いが持たれている。
押収された書籍は「最新Photoshopテキスト・画像処理入門編」。様々なモザイク画像が480点、280ページにわたって無修正で掲載されていた。桂田容疑者は「本屋で買った」などと供述しており、捜査関係者は「無修正モザイクの載った書籍が一般の書店で流通しているとは」と驚きを隠せない。
目を細めてもモザイクが消えなかった中学時代の経験からモザイク撲滅運動を始めた山田広也さん(47)は、「モザイクは存在自体が卑猥。モザイク画像というだけで青少年の劣情をかき立てる」と話し、「モザイクにはモザイク処理を義務付ける法整備が必要だ」と呼びかける。
ネット上では「美術の教科書に『中世のモザイク画』が載っている」などの書き込みも見られることから、警察では今後、大規模な犯罪集団が関与していると見て捜査を継続する方針だ。