異例の20年待ち 人気保育園で入園式

異例の20年待ち 人気保育園で入園式


写真=園内の遊具はすべて「大人サイズ」だ

写真=遊具はすべて「大人サイズ」だ

最先端の高度な授業で知られる東京国際ラフレシア保育園(東京都杉並区)で1日、入園式が行われ、園児と保護者ら約50人が出席した。

同園は、アメリカの大学と共同研究した最新の教育理論が強み。幼児教育に関心の高い家庭から入園希望が続出し、94年の開園以来、入園待ちが常態化していた。

今年入園した世代は「20年待ちました」(保護者)といい、園児の平均年齢は22歳だ。園内には園児向けの喫煙所のほか、自販機にはエナジードリンクも完備している。

式典ではまず、園児代表の高橋俊太郎くん(23)が「幼児教育の最高学府で学べることに誇りを持ち、日々の研鑽に励みたい」とスピーチ。0歳から家庭教師の指導を受けた高橋くんは難関小中高を経て、今春には国立大学を首席で卒業したばかりという華麗な経歴の持ち主だ。

続いて赤城正明園長が登壇し、「0〜5歳児向けの教育機関として我々を超えるところは存在しません」とあいさつ。最後は園児と保護者、職員全員で童謡を合唱して締めくくった。

明日から積み木の授業がスタートし、「想像力を高める積み方」を遊びながら習得していく。大学卒業後に保育園に入ることを疑問視する声が上がっていることについて保護者は、「最近は『大きな子ども』が多いので、その中で一番を目指すだけ」と一蹴。早くも卒園後に目を向けており、小学校入試に向け家庭教師を手配するという。