食パンくわえた当たり屋の少女を逮捕 警視庁


警視庁は26日、故意にぶつかって因縁をつける「当たり屋」の少女(16)を都交通迷惑条例違反の疑いで逮捕した。少女は容疑を否認している。

容 疑は先月15日午前8時ごろ、東京都府中市の路上で通学中の男子高校生に故意にぶつかって全治10日の怪我を負わせたい疑い。ぶつかった直後、少女は 「あーっ!昔近所に住んでた◎◎くん!」「これって運命かも!?」などと叫び、走り去ったという。男子高校生は、少女と面識がないと話している。

「少 女は曲がり角で食パンをくわえ、男子高校生を待ちかまえていた」という目撃者もおり、警視庁では悪質な当たり屋行為と判断した。都内ではここ数日、食パン をくわえて曲がり角でぶつかってくる少女による当たり屋被害が連続しており、警視庁はパトロールを強化していた。 捜査関係者は取材に対し「ベタすぎてしばらく見なかったが、最近になって復活してきたようだ」と話す。

被害者の中には、通っている高校に転校してきて交際を求められたという証言もあり、ストーカー被害などの余罪も含めて捜査を進めている。

調べに対し少女は、「故意ではなく恋だ」などと意味不明な供述をしているという。