AKB総選挙、無所属で出馬の鈴木さん落選が確定


AKB48の第3回選抜総選挙は13日、すべての投開票の公式発表を終えた。これにより、最後まで結果が公表されていなかった、無所属で立候補した静岡市の団体職員・鈴木喜一郎氏(新、34歳)は落選が確定した。

今 回の総選挙には41人が出馬したが、無所属は鈴木氏のみだった。他の候補者が芸能事務所に所属する中、唯一、団体職員の肩書のみで選挙戦を断行。メディア を使った演説やパフォーマンス環境には恵まれなかったが、地元静岡駅駅前での演説や、友人らを動員したいわゆる「ドブ板選挙」を徹底したという。

正 式発表によると、鈴木氏は落選が確定。しかし、全国から17票を集め41位に食い込む奮闘を見せた。惜しくも40位圏内には届かなかったが、鈴木氏は 「ソーラーパネル発電とか、公約でやりたいことはいろいろある。AKBのようなレベル、まあそのいろんな意味でああいう程度なら自分もいいとこまで行け る、と思っていたが、熱狂的支持者を集めきれなかったのが敗因だろう。AKB48は嫌いになっても、私は嫌いにならないでほしい」と悔しさをにじませ、第 4回以降の再出馬も匂わせた。

総選挙終了から数日経過してからの発表について選管は、「メディア速報をもって発表に代えさせていただいていた」としており、事実上無視されていた格好だ。「あまりにしつこく結果を聞いてくるので」(某選管委員)、落選を公式発表したという。

アイドル文化と実の詰まったスイカの見分け方に詳しい、国立カルチャラル・クリエイト文化センターの田中義純氏は、「一つの文化として、こういった試みは非常に興味深い。民主国家であることの気概を見せた」と、一定の理解を示している。