甘党が単独過半数獲得へ 無糖派層の取り込み成功

甘党が単独過半数獲得へ 無糖派層の取り込み成功


写真=甘党の選挙対策本部はスイーツが溢れている

写真=甘党の選挙対策本部はスイーツが溢れている

第48回全国嗜好総選挙は22日投開票され、甘党が単独過半数を獲得する見通しとなった。「嗜好品離れ」で他党が苦戦する中、甘党は無糖派数の取り込みに成功したことが得票につながったと見られる。

節約志向で「たばこ離れ」「酒離れ」が叫ばれる中の選挙戦は、若者の支持を得られなかった辛党やたばこ党、自動車党などが大苦戦。一方の甘党は「コンビニスイーツの充実促進」「スイーツ減税」などを掲げ、従来の支持者に加えて無糖派層の幅広い世代を取り込んだ。次いで、若者を中心に支持の高いエナジードリンク党が躍進している。

今回初めての選挙となったチョコレー党、かりん党も初議席を獲得し、甘党だけで単独過半数となる270議席、甘党系政党を合わせれば過去最多の300議席に迫る勢いだ。テレビに「当確」が流れるたびに、候補者は用意されたマカロンをボードに取り付け、満面の笑みを浮かべていた。

だが、甘党系政党の中でも最極右と評される砂党が10議席を獲得したことを受け、一部の識者は政権運営の難しさを指摘する。スイーツ評論家の佐藤好男氏は「砂党は言わば『原理主義者』。一日50グラム以上の砂糖摂取を義務付けるなど過激な政策を強行する恐れもある」として、連立政権の組み方が注目だという。