米大統領選、日本の投票率0%

米大統領選、日本の投票率0%


写真=自由の女神(お台場で撮影)

写真=自由の女神(お台場で撮影)

米大統領選は8日、投開票が始まり、過激な発言で支持を集める不動産王ドナルド・トランプ氏(共和党)の勝利が確実となった。日本でも特別番組が組まれるなど注目を集めていたが、日本の投票率が0%だったことが判明し波紋を呼んでいる。

日本国内の有権者(18歳以上)は約1億660万人だが、大統領選における投票率は0%。国内テレビ各局もレギュラー番組を休止して連日報道したものの、「日本人の米大統領選離れ」が浮き彫りとなった格好だ。

米選挙公正委員会は「0%は過去最低の投票率。51番目の州として自覚が足りないのではないか」と指摘。さらに「頼んでもいないのに日本経済と外交への影響をあれだけ報道しておいて、本番がこれでは言葉が出ない」と憤る。

一方、匿名を条件に取材に応じた日系米国人の男性は、「日本ほどの有権者数がいれば大勢をひっくり返せるのにもったいない」と本音を漏らす。日系社会には「忍者の入国が禁止されるのではないか」との憶測が広がっているという。

世界的な注目を集めた選挙戦だったが、英国やロシア、フランスなどのヨーロッパ、中国や韓国といったアジア、南米、アフリカ諸国など米国と関係の深い各国で投票率0%を記録。米選挙公正委員会は「投票しなかったのは世界自身なのだから、これから世界がどうなろうと文句は言わず大目に見てほしい」としている。