大阪都構想 10代の投票率0%

大阪都構想 10代の投票率0%


写真=同時に行われた「たこ焼きの主食化」は否決された

写真=同時に問われた「たこ焼きの主食化」は否決された

大阪市を廃止して5つの行政区を新設する「大阪都構想」を問う住民投票は17日、投開票が行われ、反対多数が確実となった。一方で、10代の投票率が0%となったことが波紋を呼んでいる。

期日前投票が30万人を超えるなど市民の関心が高く、最終的な投票率は66%(大阪市公正選挙調査委員会調べ)。だが、大阪市の将来を担う10代は投票率が0%と「若者の選挙離れ」が浮き彫りとなった格好だ。

選挙調査委員会は、「10代はこれからの大阪市を支える世代。自らが当事者だという意識を持ち、積極的に市政へ参加してほしい」と話す。投票率向上に向けて「投票券付きたこ焼き」を販売する案を検討しているが、「投票券付き土手焼き」を押す意見と拮抗。投票で決着させたいとしている。

街の10代は取材に対し、「いや、そもそも選挙権があらへんやん。何ゆうてんの」と話した上で「どちらが勝った負けたというよりも、結果をどう市政に生かすかが重要。賛否が同じくらいあるので、2つの意見をどうやってすり合わせていくのかを市には行動で見せてほしい」と分析した。