細胞まではっきり 超高精細テレビ「64K」を開発


写真=会見に登場した大島さん

写真=会見に登場した小島さん

放送技術研究センターは5日、新開発した次々々々々世代超高精細テレビ「64K」を公開した。これまでの限界だった8Kテレビを大きく上回る新技術で、年内の一般発売を目指す。

公開された「64K」は、61440ピクセル×34360ピクセルの超高精細。カメラとモニターがセットになっており、圧倒的な視覚体験を可能にする。同センターが独自開発した有機ELと、電子顕微鏡を応用した特殊レンズを組み合わせた。

当初は「研究が進めば被写体の服も透けて見えるのではないか」(研究員)という淡い期待をモチベーションに開発に取り組んだが、予想をはるかに上回る現行ハイビジョンの48倍となる超高精細を達成したことで、細胞まではっきりと映し出すことが出来るようになったという。

この日の発表会には「64Kアンバサダー」に就任した人気アイドルグループの小島敦子さんも出席。「女優にとって美しさは一番大切。64Kに映っても恥ずかしくない自分でいたい」と話した。

会見の様子を64Kテレビにリアルタイム中継するデモンストレーションも行われ、モニターに映し出される小島さんの細胞に、駆け付けたファンからは会見で最も大きな歓声が上がった。

同センターでは今後も研究を続け、来年にも一般に向けて発売したいとしている。販売価格は低く抑え、1台15億5000万円程度になる見通し。