和式トイレも洋式気分 「VR便座」開発

和式トイレも洋式気分 「VR便座」開発


写真=VRで体験できる洋式トイレ

写真=VRで体験できる洋式トイレ

便器製造最大手の帝国便器は7日、いつでもどこでも洋式トイレが体験できる「VR便座」を発表した。仮想現実(VR)を利用した新技術で、来月にも全国で発売される。

「VR便座」は、ヘッドセットと呼ばれる専用ゴーグルを装着すると、洋式トイレの個室内の映像が映る。顔や体の動きに合わせて映像も変化するほか、トイレ芳香剤の香りを噴射する機能も完備。高い没入感による「洋式トイレ体験の最高峰」を実現した。

専用ゴーグルを持ち歩けば、あらゆる場所で洋式トイレ気分を味わえる。開発担当者は「トイレを素手で掃除させる」という強制労働が「精神鍛錬」の名の下に流行していることを開発理由として挙げ、「本物の便器を素手で触るのは不衛生。これからはVRを利用してほしい」と話す。

また、「トイレの方が読書スピードが上がる」という人には、集中力を高める香りを出す「リーディングモード」、仕事中にトイレに逃げ込んで仮眠する人には安眠効果のある音楽を流す「スリーピングモード」、集団に馴染めない人がトイレで時間をつぶすための「イートインモード」など、全15モードを搭載している。

実際に腰掛けるには空気椅子の体勢を維持することが必須。洋式トイレを楽しみながら筋力トレーニングもできるとあって、帝国便器には問い合わせが殺到しているという。仮想現実のウォシュレットを体験できる「VRウォシュレット」も開発中で、年内の商品化を目指す。