リオ五輪視察、市議員団の飛行機利用禁止へ 

リオ五輪視察、市議員団の飛行機利用禁止へ 


写真=東多摩市から最寄りのリオデジャネイロのビーチ

写真=東多摩市から最寄りのリオデジャネイロのビーチ

東京都東多摩市の高村市長は22日、今夏のリオ五輪視察に向かう市議員団に対して、飛行機利用を禁止する方針を固めた。外添前東京都知事の高額な海外出張費が問題になったことを受け、「市民感覚を意識した」と説明している。

8月に開幕するリオ五輪には当初、市長や市会議員ら14名が視察を予定。開会式や競技観戦だけでなく、美術鑑賞や温泉、一流ホテルでの会談など10泊11日の日程で出張総額4000万円を計上していた。

しかし「高額過ぎではないか」「清貧という言葉を知らないのか」という市民の声が殺到したことを受けて計画を撤回。高額な海外出張の象徴的な存在である飛行機の利用を禁止することで「市民の理解を得たい」(市長)という。

飛行機利用禁止を受け、市長や議員らは各自で移動手段を確保することになる。泳いでブラジルを目指すケースが多いと見られるが、日本からリオデジャネイロまでは約18000キロ。途中には人食いザメの生息する地域もあることから8月の開幕に間に合うかは微妙な状況となっている。

ある議員は船で密航を画策し、市長は地面を掘り進んで地球の反対側を目指すことを表明。ある意味で五輪本番よりも盛り上がりを見せる夏の一大イベントになりそうだ。