琵琶湖が独立へ 竹生島に県庁設置
琵琶湖が、滋賀県からの分離独立を目指していることがわかった。琵琶湖政策評議会が策定した「独立基本構想」によるもので、新県名は「琵琶湖県」としている。
基本構想は琵琶湖全体を県域とし、北部の竹生島に「県庁」を設置予定。京都市から琵琶湖の水利用に対して毎年支払われている2億3千万円の「琵琶湖疏水感謝金」を財源に、唯一の有人島・沖島の「県民」へ行政サービスの充実を図るという。
また、滋賀県からの不法侵入には厳戒態勢で対応する方針。湖岸に有刺鉄線を張り巡らせるほか、武装した巡視艇によるパトロールも検討している。
評議会メンバーは「(琵琶湖の)面積は東京23区よりも広く、ビワコオオナマズやイワトコナマズは100万匹以上生息している」と話し、「政令指定都市に匹敵する規模だ」と指摘。豊かな資源を背景とする財政的な安定性が、一部で形容される「近畿の水がめ」という表現に不満を抱くナマズたちの独立機運を高めたと見られる。
評議会は今後、独立承認を求める十数人と数万匹分の署名を滋賀県議会に提出する予定で、将来的な「琵琶湖都構想」の実現も視野に入れているという。数万匹分については人間が代筆したというが「正当性については疑う余地がない」としている。