34年W杯は211チーム参加も 五大陸で共催
2034年のサッカーW杯は211チームが参加して開催される可能性があると、20日付のスペイン紙「メンティラ」など複数メディアが報じている。W杯は今月、26年大会から出場国を48チームに増やすことが決定したばかり。
記事によると、有識者で作る国際サッカー組織委員会が提案したもの。同委員会のマンソンジュ理事は「限られた国しか参加できない現状は非常に閉鎖的で不健全」と指摘。「代表チームを持つ211カ国すべてが参加するW杯こそ真のグローバリズムだ」との見解を示した。
211チームで開催する場合、「3年にわたって各大陸・地域ごとグループリーグを行い、上位32チームが決勝トーナメントに進出する」という具体的な大会形式も提案。W杯出場をかけて争われる現在の地区予選をグループリーグ扱いとする奇策を打ち出した。
これらが実現すれば、史上初の五大陸共催となる見通し。「絶対に負けられない戦い」が3年以上続くとあって広告や放映権による収益増加は確実で、拡大路線によるマーケティング効果が期待される。国際サッカー組織委員会は今後、宇宙ステーションを利用した「宇宙開催」実現に向けた協議も開始する予定だ。