食券乱用した市議逮捕 職権乱用の疑い
千葉県駒野署は14日、職権を乱用して手に入れた食券を乱用したとして、駒野市議の高原健三郎容疑者(57)を逮捕した。調べに対し「お食事券を思い切り使いたかった。汚職事件を起こしたのは間違いない」と容疑を認めているという。
逮捕容疑は2013年から今年にかけて、市内の飲食店「満天ニコニコ食堂」に食券の無償提供を強要した疑い。職権を乱用して500枚以上を不正入手し、ほとんどの食券を私的に乱用していたと見られる。逮捕時も同店で昼食をとっており、1日3食限定のスペシャル定食を3人前、単品おかず6品を食券で会計していたという。
さらに「満天ニコニコ食堂」の店主(36)が、高原容疑者から食券提供の見返りに返済義務の無い助成金支給を持ちかけられたと話していることもわかった。同署は今後、食券乱用の背景に職権乱用が絡んだ「お食事券による大規模な汚職事件に発展する可能性」(捜査幹部)も視野に捜査を継続する方針だ。