「モザイクは卑猥」 追加のぼかし処理を義務付けへ

「モザイクは卑猥」 追加のぼかし処理を義務付けへ


写真=取材に応じる南原委員長

写真=取材に応じる南原委員長

青少年健全教育検討委員会は3日、モザイク処理されたコンテンツについて、モザイク部分への「ぼかし処理」を義務付ける方針を決めた。モザイクが逆に劣情を煽るとの指摘を受けたためで、年内にも総務省やに要望書を提出して立法化を目指すとしている。

モザイク処理とは、表示させたくない部分をピクセル単位でぼかす技術のこと。人情報保護の観点から文字や顔に施されるほか、成人向けコンテンツでもモザイク処理が徹底されている。

検討委員会ではこうした現状を問題視。モザイク処理のほとんどが成人向けコンテンツで利用されていると指摘し、「モザイク=成人向け」であると断定した。その上で対策として、ザイク処理の上から追加で「ぼかし処理」することを義務付ける方針だ。

南原委員長は「多感な中高生には、モザイクがあれば何でも卑猥に見える。モザイクという存在自体がいやらしい」と厳しく非難。自身の経験として、中学時代に漫画雑誌の広告で見つけた「モザイクが消えるビデオデッキ」を買うために親の財布から一万円を盗んで停学処分を受けたエピソードを引き合いに出しながら「青少年に不必要な劣情を誘引する可能性がある」と述べた。

委員会は報告書を取りまとめ、年内にも関係省庁へ要望書を提出する方針。今後は国会議員にも働きかけて立法化を急ぎたいとしているが、「モザイク処理にぼかし処理してモザイクにした画像にはぼかし処理は必要ないのか」との記者の質問にはノーコメントとしている。