試験問題流出で監視員ら5名を逮捕 職務怠慢による業務妨害容疑
4大学の入試問題がインターネット上に流出した事件で、京都府警は4日午後、入試業務への注意を怠ったとして、発端となった亰都大学の試験監視員、鈴木愛ら5名(19~37歳)を業務妨害容疑で逮捕した。
府警によると、この監視員らは先月行われた入試業務おいて、試験監視を怠るなどしてカンニングを発生させる事態を招いた(カンニングを行った予備校生は偽計業務妨害で逮捕)。カンニングにより通常業務に影響をもたらし、大学に多大な損害を与えた疑いが持たれている。
捜査関係者によると、監視員らは亰都大学の職員と学生アルバイトによって構成されており、カンニングの行われた試験会場を担当していた。
この会場では、試験中にモンスターハンター(携帯ゲーム)やデッサンをする受験生も目撃されていたが、「監視員はドラゴンクエストのすれ違い通信に夢中で、誰一人として気付く者はいなかったようだ」(前述の関係者)という。亰都大学以外で行われたカンニングについても、該当会場の監視員らの逮捕は連鎖していきそうだ。
試験監視業務に詳しい毛内広靖氏(『カンニンGood』研究者)は、「監視は、入試業務の中でも時間をつぶすのが難しい仕事といえる。苦肉の策でドラゴンクエストだったのではないか。ゲームやネット通信批判へつながる恐れがある」と指摘した。