エイプリルフール自粛の経済的損失は5兆円超か
蓮舫節電啓発担当相が3月31日に発表した「エイプリルフールを自粛していただきたいという強い希望」を会見で述べたことについて、産業界やインターネットでは動揺が広がっている。
31日の定例会見で蓮舫担当相は「中国の研究では、人は嘘をつくために0.2ワットの電気エネルギーと28キロカロリーを消費する」と発言し、「買い占めやパニックを避けるためにも、無駄なエネルギー消費は避けていただきたい」とした。「エイプリルフールは自粛しろということか」との記者の質問については「そう理解していただきたい」「なぜ4月1日なんですか?2日じゃだめなんですか?」と返答し、エイプリルフール自粛を呼びかけた。
この発言で、エイプリルフール需要に向けて動いていた産業界は大打撃を受けた。東洋経済研究所の試算によると、一連のエイプリルフール自粛による経済的損失額は5兆円を超える見通しだという。
同研究所の織田徹所長は「ネットでも軒並みエイプリルフールが中止され、『ソフトバンクの孫社長に髪の毛が生えた』『まいんちゃんに彼氏ができた』という記事も真実として受け止められている」とし、嘘と真実の逆転運動が起きていると指摘。真に受けたネット利用者の自殺なども数件報告されており、それらに起因する最終的な経済的損失の総額は不明だ。