指紋目当てに指切断しようとして逮捕 東京


讃岐うどんの販売で知られる「はなまろうどん」(東京都中央区)の渋谷公園通り店で1日、通りかかった男が客に襲い掛かり、指を切断しようとする事件が起こった。

男は他の客らによって取り押さえられ、警察は傷害の現行犯で、住所不定無職の前橋庸一(54)容疑者を逮捕した。調べに対し前橋容疑者は、「讃岐うどんを食いたかった」などと話しているという。この事件で、指を狙われた女子大生にケガは無かった。

同店では1日から、指紋で本人確認をした後で割引する「指紋認証サービス」を試験スタートしており、事件の起こった午後1時ごろはこのサービスを利用する客で店内がごった返していた。

事件を目撃した男性によると、前橋容疑者はレジ近くにいた女性の腕をいきなりつかむと、用意していたまな板に押さえつけて包丁を取り出したという。

逮捕された直後、前橋容疑者は切断された指を2本所持しており、警察はこの件についても追及する方針。現在、指の盗難届けは出されていないという。警察は、同サービスの終了する31日までを「秋の指保護月間」とし、指を切られないよう注意を呼びかけた。