120キロでカーブ 5人がケガ
28日午後3時ごろ、岡山県西水野市の球場で、120キロのカーブがスタンドへ突っ込み、観戦していた一人に激突、はずみで数人が次々に倒れた。計5人が病院へ運ばれ、打球を受けた男性が転倒した際の打撲で軽傷、その他の4人も軽いけがを負った。
西水野署は、このカーブを投げた少年(18)を業務業過失致傷の現行犯で補導した。一方で、カーブのサインを出した捕手は不作為とされ補導されなかった。少年は、「最後の打者だったので、力んでしまいすっぽ抜けた。あの一球で勝負は決まった」と敗戦投手のような話をしているという。
現場は、岡山で開催中の国体高校野球の会場。18メートルの本塁・プレート間は見晴らしがよく、その周囲には塁が3つ置かれていただけだった。捕手後ろのフェンスは3メートルと低く、これまでもたびたびこうした事故が起こっていたという。現場には観戦者のメガホンやおつまみが散乱し、事故直後は一時騒然となった。
この少年は、今年の甲子園で準優勝したプロ注目投手。ドラフト会議でも指名されていた。