タンス銀行、マイナス金利を導入へ

タンス銀行、マイナス金利を導入へ


写真=タンス銀行のATM

写真=タンス銀行のATM

タンス銀行は24日、タンス預金に対するマイナス金利の導入を決めた。40兆円以上とされるタンス預金を市場へ流通させることが狙いで、早ければ年内にもマイナス25%の金利を適用する。

この決定を受け、タンス預金の利用者はタンス銀行へ金利を支払う必要がある。金利はマイナス25%に設定されており、4年で預金がゼロになる計算だ。

会見した桐野哲也頭取は「金は天下の回り物。40兆円もの資金が眠っているのは非常にもったいない」と導入理由を説明。「日銀もマイナス金利を導入したように、預けておけば安心という時代は終わった。使い道が無いのなら我々に使わせてほしい。欲しい物がたくさんある」と訴える。

タンス銀行は全日本タンス製造協会と提携しており、国内すべてのタンスにATM機能を装備。金利の支払いは利用者が手続きしなくても自動で引き落とされるという。口座解約や支払い拒否といった「不審な動き」が見られた場合は預金差押えも辞さない考えだ。

一方で、マイナス金利導入に乗じた詐欺への懸念が高まる。桐野頭取は、「『タンス預金が減るのでこの口座に振り込んでください』という電話が来たら詐欺。絶対に引っかからないように」と注意を促している。