「沈黙」は許可制へ 著作権の非親告罪化で

「沈黙」は許可制へ 著作権の非親告罪化で


写真=沈黙は許可が必要となる

写真=沈黙は許可が必要となる

TPP(環太平洋パートナーシップ協定)交渉の大筋合意で「著作権の非親告罪化」が確実なことを受け、著作権対策本部は7日、「4分33秒以上の沈黙」を事前許可制とする方針を明らかにした。「(沈黙が)ジョン・ケージの楽曲『4分33秒』の著作権を侵害しているため」と理由を説明している。

著作権の非親告罪化は、権利者の告訴がなくても起訴・処罰できるようにする仕組み。「4分33秒」は4分33秒間の無音で構成されるため、許可を得ない沈黙は「演奏」にあたり、著作権侵害で処罰される可能性があるという。

「沈黙申請」の手続きは、沈黙の目的や長さ、利益の有無などを記入した書類の提出を義務付ける方針。専門の審査官が内容を確認した後、10日ほどで可否通知が自宅へ届くという。

許可を得ないで沈黙した場合は刑事罰に問われる可能性もある。対策本部の職員は、「卒業式や会議、寝起きドッキリなど4分33秒以上の沈黙が予想される場合は、必ず事前に許可を得てから黙ってほしい」と話している。