お年玉の最低金額を5千円に 子供銀行が提言


子供銀行の鈴木たかし頭取は7日、お年玉(年始特別配当)に最低金額を設定するよう政府・日本銀行に提言していく考えを示した。また、お年玉の貯蓄も禁止し消費活動を奨励すべきとしている。

政府はこれまで、お年玉は消費を活性化させるとして贈与税を課さないなど優遇措置をとり、金額も各家庭に一任してきた。しかし子供銀行では、最低金額を定め全額を消費に充てた場合の経済効果は1兆億万円を超えると試算する。

鈴木頭取は、「アベノミクス効果で今年は企業の賃金ベースアップが濃厚だ。最低賃金も上昇するだろうから、それに応じてお年玉も上がるのは自然な流れ」と述べ、「一人から5000円貰えれば、我々の欲しいものは大体買えるだろう」と具体的な金額を挙げ最低金額を示した。

この緊急提言に対してある議員(45)は、「もらえるだけありがたいという視点が欠如しており、大人が働いてお金を稼いでいることをまったく理解していない」と厳しく非難。対抗策として「お年玉の上限金額」の制定を目指す考えだ。