東京で「文明」の開化宣言 ザンギリ頭の季節到来

東京で「文明」の開化宣言 ザンギリ頭の季節到来


写真=にぎわう都心

写真=にぎわう都心

文化審議院は25日、東京の文明開化を発表した。ザンギリ頭を叩く人々の姿が楽しめそうだ。

日本ではこの日、東京・銀座に初めて西洋式ガス灯が点灯。昨今、廃藩置県や鉄道開通、戸籍制度の開始、学制施行など急速に社会が近代化していることも踏まえ、文化審議院では「文明が開化した」と判断した。

当初は大政奉還と明治政府誕生のタイミングで開化宣言する予定だったが、欧米諸国の政治介入で国内情勢が不安定だったことや、尊王攘夷派との調整難航、さらには「文明開化」という言葉自体が存在していなかったため宣言は先延ばしされていた。

しかし今月、慶応義塾の福沢諭吉氏が「civilization」を「文明開化」と訳したため、これを採用して開化を宣言。廃刀令や散髪令、アンパンの発明、牛肉食の流行など文明開化は現在も続いている。

宣言は号外を以て喧伝され、飛鳥山では歓喜の声を上げるザンギリ頭の男性らが集団で騒ぎ立て、駆けつけた警官らによって連行されたという。

文化審議院では文明開化の見ごろについて、「都市部の近代化が地方まで行き渡り、不平等条約改正や近代産業が盛んになる明治40年ごろまで楽しめそう」としている。