上裸のハイパーウルトラスーパークールビズ始まる
基本的に「上裸」での勤務を認める「ハイパーウルトラスーパークールビズ」が4日、環境庁で試験的にスタートした。今夏の節電対策や地球温暖化に備えたもので、一部職員が参加。午前8時30分の出勤時間帯には、東京メトロ・霞ヶ関駅から上半身裸の男性職員が下車する姿が見られた。
「ハイパーウルトラスーパークールビズ」は、ノーネクタイで仕事をする「クールビズ」、ポロシャツなどラフな姿を認める「スーパークールビズ」に続く、「クールビ ズの最上級」。「昔は近所のおじさんが軒先に裸で涼んでいた」という細井環境相の思い出に基づいて発案され、先月末から「ハイパーウルトラスーパークールビズ実施検討委員会」が環境省内に設置されていた。
しかし、環境庁全体で一斉スタートすることは「倫理的に厳しい」(同庁職員)とされ、一度計画がとん挫。調整を重ね、立候補した男性職員8人で試験的に実施したという。
人通りの多い昼の時間帯には、上裸の職員全員が路上に立ってハイパーウルトラスーパークールビズ普及を呼びかけた。一般市民からの通報で駆け付けた警察官に職務質問されるハプニングもあったが、参加した男性職員(43)は「体感温度がいつもと違う。涼しいのレベルを超えて、すがすがしい」と効果を強調した。
しかし、路上での呼びかけを見ていた女性(24)は「これからお昼なのに・・・なんてもの見せるんですか」と話し、つらそうな表情で走り去ったのが印象的だった。