「大量の火薬を爆発させて悲鳴をあげさせる」ネットで犯罪予告した男を逮捕
警視庁サイバー犯罪取締課は31日、火薬を大量に使った犯行をネット上で予告したとして、埼玉県大江町観光課職員の松代賢治容疑者(34)を、威力業務妨害罪で逮捕した。
調べによると、松代容疑者は今月30日、自宅のパソコンから「大量の火薬を爆発させて悲鳴をあげさせる」「炎を見て叫ぶ大衆が眼に浮かぶ」などとネット上に書き込んだ疑い。
この逮捕により、警視庁と埼玉県警は、松代容疑者が広報委員長を務めていた利根川花火大会(31日19時から)に通常の5倍の警戒態勢を敷いた。
容 疑者が連日更新していた「大江町観光ブログ」に問題の犯行予告が書き込まれたのが30日午後10時頃。その数時間後には匿名掲示板やツイッター上に情報が 拡散し、「これはやばい」「マジもんの予告じゃないか」「楽しみ」「最近花火見てなかったしな」などの反応があった。書き込みを見たネット利用者から通報 を受けたサイバー犯罪課が捜査に乗り出し、IPアドレスから松代容疑者を割り出した。
書き込み翌日には利根川花火大会が予定されていたために周辺警備が増強されており、威力業務妨害罪で逮捕となった。
逮捕直後の31日19時頃には利根川周辺で爆発音と悲鳴、火薬臭や閃光が見られたが、この予告との関連は不明だという。