「節電しなかったから」隣人を殴りつけた女を逮捕


千葉県木更津署は13日、隣人の女性を殴りつけたとして、無職の岡本照代容疑(37)=同市南方4-6=を殺人未遂で現行犯逮捕した。

調べによると岡本容疑者は12日夕方、隣に住む女性(24)宅へ押しかけ、「節電しろ。さもないと殺す」などと脅し、女性が拒否すると、バールのようなもので殴りつけたという。女性は頭や腰などを殴られて全治3週間のケガを負ったが、命に別条はない。
岡本容疑者は「(女性が)何度言っても、節電しないからイライラしていた。節電しないやつは売国奴だと思った」などと供述している。

岡本容疑者は近所でも有名な「節電家」。一日のうち電気を使うのは多くて数分だけと日頃から豪語しており、事件のあった日は「連続10日間電力不使用」を達成していたという。最近の木更津市では最高気温が35度を超えるなど猛暑が続いていた。

被 害女性は「自主的な節電」(捜査関係者)を行っていたというが、岡本容疑者は「ブレーカーを破壊しろ」「地デジなんか捨ててしまえ」などとしつこく付きま とっていたといい、原因は行き過ぎた節電信仰とみている。その上で警察は、「暑い日が続いていたから・・・頭が・・・ねえ、お気の毒に・・・ね・・・」と しながらも、「本当に必要な時は電力を使用して。ツイートするとか、アニメを実況するときとか。ほむほむ」と呼びかけた。