国際「道路に落ちている軍手は全て右手」シンポジウム始まる


1日、東京都新宿区の国立社会現象研究センター「鳳の間」にて、2年に一度の「国際『道路に落ちている軍手は全て右手』シンポジウム」が開幕した。今年で35回目を数える由緒あるシンポジウムで、今年は日本が議長国を務める。その初日の様子を本紙記者が追った。

このシンポジウムは国際「道路に落ちている軍手」学会が、「落ちているのは右手」学会と「左手」、「両方」「そもそも幻視である」の各団体に分裂したものを統合することが目的。そのため、会場には世界中から集まった「軍手研究者」らでごった返し、周辺道路が一時交通整理される程の騒ぎとなった。

まず、日本の管理人首相が議長スピーチを行い、「落ちている軍手を研究するだなんて、私の党の誰かさんが聞いたら仕分けされちゃいますよ」と挨拶。全員のひんしゅくを買った後で、「とりあえず、よろしくお願いします」と締めくくった。

今回のシンポジウムで熱い議論が交わされたのは、「昨日は無かったのに、今日見たら落ちている軍手」について。特別ゲストとして招かれた世界道路軍手研究所の中山・ギルバート・吉之助さんによる「誰かがこっそり置いている説」、早稲田大学で物理学を教える大槻義信教授による「物質を原子レベルまで分解して再び合成したとする説」、民主党の衆議院議員で前首相の鳩山悠紀夫さんによる「宇宙人が軍手を置いて、我々地球人と何らかのコンタクトをとろうとしている説」などが披露された。

このシンポジウムは7日まで開かれる予定。会場では実際に落ちていた貴重な軍手や、軍手クッキー、軍手風手袋、手袋風軍手などが展示販売されている。参加する発展途上国は新たな輸出品のヒントになると考え、熱心に観察していた。学会は今回のシンポジウムの参加者を27人と発表した。