牛肉偽装でミミズ混入も 混乱続く


北海道のミート・ホルモンの牛肉偽装問題で警視庁は26日、鶏肉や豚肉以外にも貧毛綱(いわゆるミミズ)の混入が明らかになったと発表した。新たに混入が明らかとなった偽装牛肉は国内大手のハンバーガーチェーンを中心に約20年前から販売されていた(同社幹部)ことが明らかで、波紋を広げそうだ。

今回新たに行われた検査では、ミート社のハンバーガー用牛肉が対象。精密な遺伝子検査の結果、牛肉はほとんど見られず、87%が貧毛綱(ミミズ)、3%が牛肉で、残りの10%は不明だという。「不明」については、「すでに多くが流通済みの肉であり、正体の公表で起こる社会的・精神的ショックを考慮したのでは」との声もある。

警視庁は会見で、販売された「ハンバーガー国内大手」の具体社名は明らかにしなかったが、打撃は業界全体への影響が必至。某社幹部は当紙の取材に対し「我々はミミズよりか美味しいネズミを使用しており、今後は味で勝負したい」とした。

しかし、第一報が流れた後のハンバーガー店は閑散。代わりに人々が押し寄せた某フライドチキン店から逃げ出した3本足の鶏が数羽見えるだけになるなど、混乱は今後も続きそうだ。