カツラに隠して…逃亡試みた男
中国・北京飛行場の搭乗口で、金属探知機に反応した男性のカツラの中に金属が隠されていたことが明らかになった。調べに対してこの男は「ここなら絶対に安全だと思った」としている。
この王奮民(28)は、今月21日に湖茄省のコイン専門店から清代の銅貨『陽民玉通永』(時価100万ドル相当)を強奪。その後、自身の愛用するカツラの中に隠して国外逃亡を画策していた。
29日、空港で金属探知機に引っかかった際、王は快く身体検査に応じた。「絶対安全という自信の表れ」(供述調書)のためだったようだが、そもそも『陽民玉通永』は銅貨。鉄専用の探知機に反応するはず無いのだが、その矛盾に気付かないままカツラが露見し、銅貨は発見されることとなった。
カツラ着用が判明した王は「26歳でカツラをつけ始めたので、何かに利用できないか日々考えていた」と言う。
その後の調べで、盗んだのは精巧に出来た鉄製のイミテーションだったことが判明し、王は二重のショックを受けている模様。