中国・韓国が「いただきます」に不快感
中国の王流仙・外交安全委員長と韓国の黄剛賛・外交担当委員長は18日、ソウルで会談した。外交問題において相互の協力関係を確認するとともに、両国で悪化する対日関係について意見交換したと見られる。
会談後の会見で黄氏は、「日本の外交官と先月会食したが『いただきます』に非常な違和感を感じた。日本人の独占欲をあらわした習慣だ」と発言し、日本式のお辞儀に対しても「宗教の雰囲気が感じられた」「間接的な靖国参拝行為で、過去の侵略を正当化しているのではないか」と日本式の礼節に対し不快感を示した。この場合、中国式、韓国式を含むアジアに広く浸透しているお辞儀については不問となるという。
これに同調するように中国の王氏も「参拝行為はいかなる形態も許されない」と話し、「国民感情を刺激する」とした。また、両氏とも参拝の謝罪はお辞儀ではなく「形あるもの」で得たいとも語った。
小泉首相の靖国神社参拝に不快感を示す両国が、日本の習慣にまで言及するのは初めてのことで、今後の動きが注目される。
同日午後、この報道を受けた小泉首相のコメント
「『いただきます』は毎日やっている。中華料理や焼肉を食べに行ってもやるつもりだ」