「ぼっちなう。」 平成の文豪・田川俊二のツイート発見

「ぼっちなう。」 平成の文豪・田川俊二のツイート発見


「ツイートの森」などで知られる作家・田川俊二(1994〜2081)が青年期につぶやいたツイートが、東京都内の自宅パソコンから見つかった。鬱屈する心情を創作へとぶつける鬼気迫る様子がうかがえる。

ツイートは今月5日、田川作品を研究する国分寺産業大学の村田教授(現代文学史)が発見した。田川のパソコンのインターネット履歴を分析したところ、匿名で開設したツイッターアカウントがログインされた状態で見つかったという。

そのうち、大学の入学式前日の2013年4月3日のツイートでは「入学式楽しみすぎるw」とつぶやいたが、入学式直後には「ぼっちなう。」と投稿。以降、一ヶ月にわたってつぶやきが途絶えるなど若者特有の繊細な心情が読み取れる。

一方で、2017年7月には好意を寄せる女性アカウントに「DMください」と執拗なツイートを送り続けているが、相手が実は男性だと判明すると即座にブロックしたこともわかった。この他にも、同人誌仲間に対して「あいつの作品はパクリだらけ」と嫉妬する様子や、「うんこなう。」と排便の無常観を端的に表現した貴重なツイートも見つかった。

村田教授は「以前から田川の裏垢(匿名アカウントのこと)の存在は知られていたが、鍵がかかっており読めなかった。この発見は田川史に残るだろう」と語る。今後はさらなる分析を進め、将来的にはアーカイブ化して一般公開することを検討しているという。

画像=見つかった田川の裏アカウント

画像=見つかった田川の裏アカウント