タイムトラベル大手が破産「利用者は自力で戻って」
時間旅行(タイムトラベル)大手の「まーてぃくらぶ」は29日、破産手続きの開始決定を受けたことを明らかにした。同社に対しては先月から、「予定された時代にタイムリープしない」などのトラブルが相次いで寄せられていた。
同社によると、タイムトラベル中の利用客は2500人に上る。ほとんどが観光目的で過去300年以内に渡航しているが、1億年前に向かった国際考古学チームもいるという。
会見した森田照美社長は「この状況で過去に迎えに行くのは難しい。自力で戻ってもらうほかない」などと述べ、場合によって2017年へ帰還できない恐れがあることを明かした。
続けて「5年前に戻って経営をやり直したい」と謝罪したものの、「どうせなら20年前に戻って、起業しようとしている自分を止めたい」と言いなおす場面も見られた。
報告を受けた観光省時空観光課は「パラレルワールドが生まれないうちに対処する必要がある」として、各年代へタイムマシンを派遣して早期の帰国に全力を尽くす方針だ。