豊洲の地下からDHMOを検出

豊洲の地下からDHMOを検出


写真=DHMOによって汚染された下水管

写真=DHMOによって汚染された下水管

「美しい水を守る都民の会」は21日、豊洲で採取した地下水からDHMO(一酸化二水素)を検出したとする分析結果を発表した。一帯の安全性に対し、信頼が大きく揺らぎそうだ。

DHMOは水酸の一種で、金属を腐食・劣化させる性質が知られる。工業製品の溶媒や原子力発電所の冷却剤として利用される一方、あらゆるジャンクフードにも添加。人が大量摂取すると健康を害する可能性も指摘されている。

同会の大島会長は会見で「含有量は10割近い。これほど高濃度のDHMOが水に含まれているとは驚きだ」と指摘。近くの蛇口で採取した水からもDHMOが検出され、「どこから流入したのかはわからないが、DHMOで処理した魚が流通する可能性があったかと思うと恐ろしい」と怒りをあらわにする。

今回の検査結果を受け、同会はDHMOに対する厳しい規制と対策を求める意見書を取りまとめる方針。豊洲一帯でのDHMO使用禁止と水素水への代替や、地下水に向けて「ありがとう」と毎日10万回つぶやき続ける専任職員の雇用などを求めていくという。