限りなく透明に近い試作案が公開された

新エンブレムは「透明性」重視 試作案を公開


2020年東京五輪・パラリンピックの新エンブレムについて、東京都エンブレム協議会は「デザインの透明性」を最重要視していることがわかった。

旧エンブレムは選考過程が不透明と指摘を受け、新エンブレムはオープンな形の再公募が予定されている。しかし「デザイナーを起用すると同じ問題が起こる可能性がある」(関係筋)として、再公募の中止も視野に入れているという。

代わりに検討されているのが、最新コンピュータによる自動生成だ。一連のエンブレム騒動に関するSNS上の反応を「批判ビッグデータ」として解析することで、誰からも文句の出ないデザインをコンピュータで自動的に描画できる。

限りなく透明に近い試作案が公開された

限りなく透明に近い試作2案が公開された

東京都エンブレム協議会では、この手法で作成した2案を公開。共に限りなく透明に近いデザインで、商標チェックが終わり次第、反応が良い方を正式に採用することを検討中だ。

「デザイナーも一般国民も納得の透明度だろう」(前述の関係筋)と胸を張る一方で、「きれいな気持ちで、心の目を使って見てほしい。なぜなら、本当のエンブレムは一人ひとりの心の中にあるのだから…」としている。