五輪シンボル「過去25大会と酷似」の指摘も
東京五輪で使用されるシンボルが、過去25大会と極めて酷似していること3日、明らかとなった。デザインの類似性を協議する意匠審査協会が指摘したもので、報告書をネットに公開している。
問題とされたのは「五輪シンボル」と呼ばれるマーク。5大陸をイメージした5色の輪が有機的に重なり合うデザインで、世界の連結・連帯を表現している。東京五輪のメインイメージとして様々な媒体で大々的に採用されており、認知度は高い。
協会によると、1人の協会員が「このマークは前回のロンドン五輪のメインイメージと似ている」と指摘。調査した結果、1920年のアントワープ五輪まで遡る過去25大会のマークと酷似していたという。
指摘が明らかになると、ネット上では同意を示すコメントが急増。「確かに見覚えがあった」「せっかく東京で開催するのだから完全なオリジナルを作るべきだ」などの声が聞かれている。
協会は「ありきたりな形や色を使うと似たものになる。丸・三角・四角の基本図形と原色は使用禁止にすることを条件にすべきだ」と指摘。さらに、「アメーバ状のドロドロとした形と、半年放置した炊飯器の中身のような色を使えば誰も見たことが無いものが出来上がる」と具体案を示している。